本日(2026年3月10日)、政府が入管法改正案を閣議決定したことにより、1982年以来、約44年ぶりとなる手数料改定が現実味を帯びてきました。本記事では速報をまとめます。
ご認識の通り、本日2026年3月10日、政府は在留手続きの手数料上限を引き上げる「入管難民法改正案」を閣議決定しました。
速報の内容を整理すると、単に「30万円になった」わけではなく、「法律上の上限を30万円に設定し、実際の運用(政令)で大幅に値上げする」という構造になっています。
法務事務所を開業予定のものとして、取扱業務に予定している入管関係について、速報をまとめました。
手数料「法律上限」の引き上げ内容
今回の改正案では、現在一律で「1万円」とされている法律上の上限額が以下のように引き上げられます。
- 永住許可申請: 現行上限 1万円 → 改正後上限 30万円
- 在留期間更新・変更: 現行上限 1万円 → 改正後上限 10万円
実際に支払う金額(想定値)
法律上の上限はあくまで「枠」であり、実際に窓口で支払う額は今後の「政令」で決まります。現在報道および検討されている有力な金額案は以下の通りです。
- 永住許可: 20万円程度(現行 1万円)
- 在留期間更新・変更:3万円〜7万円程度(現行 6,000円)
- ※在留期間が長いほど高くなる「期間連動制」が導入される見込みです(例:5年ビザは7万円など)。
- ※オンライン申請の場合は、数千円程度の割引が検討されています。
なぜこれほど値上げされるのか?
主な理由は以下の3点です。
- 欧米諸国との水準合わせ: 日本の手数料は実費徴収のみで世界的に極めて安く、アメリカ(永住権約470ドル〜)やイギリス等の水準に近づける狙いがあります。
- 共生施策の財源確保: 外国人への日本語教育や相談窓口の拡充、多言語化対応などの費用に充てられます。
- 審査の厳格化・デジタル化: テロ対策や不法就労防止のための新システム(JESTA等)の維持管理費に充当されます。
実施時期のスケジュール
- 2026年3月10日: 閣議決定(今国会に提出)
- 2026年中: 法案成立
- 2026年度内(2027年3月まで): 実際の値上げ実施
- ※早ければ2026年の秋以降、遅くとも来年4月までには施行される見通しです。
事業主様へのアドバイス・注意点
このニュースは外国人スタッフにとって非常に大きな衝撃です。以下の点にご留意ください。
- 「駆け込み申請」の推奨:
永住権の要件(10年居住等)を満たしているスタッフがいれば、「1万円で済むうち(改正施行前)」に申請を完了させるよう促すのが得策です。施行後に許可が下りる場合でも、申請時の旧料金が適用される可能性が高いからです。 - 負担の帰属:
更新手数料を会社が負担している場合、1名あたり数千円だったコストが数万円に跳ね上がります。次年度の予算計画を見直す必要があります。 - humanitarian(人道的)な配慮:
経済的に困窮している世帯や特定の在留資格(日本人配偶者等)については、減免制度も検討されていますが、就労系ビザについては原則通り高額な負担となる見込みです。


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