【建設業】CCUS登録でよくある実務ミスと対処法|失敗を防ぐチェックガイド

CCUSの登録情報の変更などについて解説する記事のアイキャッチ画像 建設業許可

本資料は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録業務および現場運用において、「手戻り(不備修正)」や「現場トラブル」を未然に防ぐことを目的としています。

CCUSは登録審査が厳格であり、些細な入力ミスや画像不備でも審査がストップします。また、運用開始後のカードリーダー設定や入退場管理でもトラブルが散見されます。

社長様には全体の流れとリスクの把握に、実務担当者様には具体的な作業時の手引書としてご活用いただけるよう構成しております。特に「チェックリスト」は、申請直前の最終確認に必ずご使用ください。

CCUS登録で最も時間がかかる原因は「申請不備」による差し戻しです。ここでは、頻発する入力ミスと注意点を解説します。

以下の項目は、特に不備指摘を受けやすいポイントです。

項目よくある間違い正しい対処法
住所・所在地添付書類(謄本や免許証)と表記が異なる。
(例:1-2-3 と入力してしまう)
証明書類の記載通りに入力する。
(例:1丁目2番3号)
※「同上」等は使用不可。
氏名(旧字・異体字)PC変換の文字で入力してしまう。
(例:髙橋 → 高橋)
証明書類(免許証等)が旧字なら、必ず旧字で入力する。入力できない場合は代替文字申請を行う。
保険情報の記号・番号全角・半角の間違い。
スペースの有無。
保険証の券面通り正確に入力する。
記号と番号の区切りにも注意。
フリガナ「ヅ」「ヂ」等の表記揺れ。
法人格の前株・後株の読み方。
登記情報や本人確認書類の読み仮名と一致させる。

建設業許可情報の不一致が最大の不備要因です。
建設業許可通知書の記載内容(商号、代表者名、所在地)と、CCUS入力画面の内容が一字一句同じである必要があります。許可更新直後などで情報が変わっている場合は特に注意してください。

⚠ ポイント:資本金の額

資本金入力欄は、事業者登録料の算定基準となります。履歴事項全部証明書(登記簿謄本)の記載と異なる金額を入力すると、料金区分が変わる可能性があるため即不備となります。

技能者登録では「簡略型」と「詳細型」の選択ミスに注意してください。公共工事等で加点評価を目指す場合、必ず資格情報等を登録する「詳細型」での登録が推奨されます。

  • 所属事業者の選択:既に事業者登録が完了している会社を正しく検索して紐づける必要があります。
  • 保有資格の入力:資格証の画像添付だけでなく、資格名称や番号の入力も必要です。有効期限切れの資格を入力しないよう注意してください。

☐住所は「丁目・番地・号」まで証明書類と完全に一致しているか?

☐氏名の漢字(旧字体・異体字)は証明書類通りか?

☐健康保険証の記号・番号に入力ミスはないか?

☐有効期限切れの書類を添付していないか?

入力内容が正しくても、添付する「画像データ」に問題があれば審査は通りません。特にスマホで撮影した画像の不備が多発しています。

技能者登録の顔写真は、カードに印刷されるため審査基準が厳しいです。

NG例理由と対策
背景に物が写っている背景は無地(白や薄いグレー)の壁で撮影してください。ポスター、カレンダー、家具の写り込みは不可です。
帽子・ヘルメット・タオル頭の輪郭が隠れるものは不可です。現場の休憩中に撮影する際、タオルを首に巻いている写真もNGになりやすいです。
写真が暗い・逆光顔の表情が鮮明に見える必要があります。明るい室内で、正面から光が当たるように撮影してください。
自撮りの角度極端な上目遣いや斜め向きは不可です。パスポート写真同様、正面を向いてください。

運転免許証やマイナンバーカードの撮影時の注意点です。

  • 四隅の欠け:書類の端が切れていると不備になります。少し余白を持たせて全体を写してください。
  • 光の反射(ハレーション):文字が光で飛んで読めない箇所があると再提出になります。斜めから撮影するのではなく、真上から影が入らないよう工夫してください。
  • 裏面の撮り忘れ:住所変更等の記載がある場合、必ず裏面の画像もアップロードしてください。

社会保険加入証明書類(標準報酬月額決定通知書や領収証書など)において、個人情報等の「マスキング(黒塗り)」が必要な場合があります。手引きを確認し、不要な情報は隠して撮影してください。
※逆に、必要な情報(事業所整理記号など)まで隠してしまうと不備になります。

技術的要件

● ファイル形式:JPG (JPEG) のみ
※iPhoneの写真(HEIC形式)やPDFはそのままではアップロードできません。JPGに変換してください。
● ファイル容量:1ファイルあたり数MB以内(推奨2MB以下)に圧縮してください。

登録完了後、現場でいざ運用を始めようとした時のトラブル事例です。

「カードをタッチしても反応しない」場合が最も多いです。

  • 電源・充電不足:モバイル端末やリーダーの充電切れを確認してください。
  • Bluetooth接続切れ:iPad/iPhoneとカードリーダーのペアリングが切れている場合があります。設定画面から再接続を試みてください。
  • 建レコアプリの未更新:アプリのバージョンが古いと不具合が起きることがあります。常に最新版にアップデートしてください。

「タッチしたはずなのに履歴がない」というトラブルを防ぐため、「ピッ」という確認音と画面表示を目視確認するよう作業員へ指導してください。
また、電波状況が悪い現場では「オフラインモード」での運用を検討し、後でデータ送信を行うフローを確立してください。

顔認証を利用する場合、マスクやヘルメット、サングラスが原因で認証されないことがあります。
登録時の写真と現在の容姿が大きく異なる(髭、髪型など)場合もエラーになりやすいため、必要に応じて写真の再登録を行ってください。

  • カード忘れ:カードがなくても、就業履歴の「手動入力」が可能です(事後登録)。現場IDと技能者IDを控えておく必要があります。
  • 紛失:速やかにシステム上で「亡失」手続きを行い、再発行申請(有料)をしてください。悪用防止のため利用停止措置も行えます。

万が一「不備メール」が届いた場合の落ち着いた対処法です。

STEP 1:不備メールの内容確認
メールには具体的な不備内容は書かれていません。システムにログインし、「申請状況」から不備詳細を確認します。

STEP 2:修正箇所の特定
指摘された項目(入力内容または添付画像)を確認します。複数の不備がある場合もあります。

STEP 3:修正・画像再アップロード
正しい情報を入力するか、鮮明な画像を再撮影してアップロードし直します。

STEP 4:再申請ボタンのクリック
修正しただけでは完了しません。必ず最後に「申請」ボタンを押してステータスを「申請中」に戻してください。

ログイン後の画面には事務局からのコメントが表示されます。
例:「添付書類の住所と入力された住所が一致しません」
→ 画像を見ながら一字一句同じに入力し直してください。

不備修正後の再審査は、通常の審査よりも優先される傾向がありますが、何度も不備を繰り返すと登録が大幅に遅れます。不明点は、修正前に必ず手引きを確認するか、コールセンターへ問い合わせることをお勧めします。

このページを印刷して、担当者のデスクや現場事務所に掲示してご活用ください。

【共通】

☐メールアドレスは受信可能なものか(キャリアメールは避ける)

☐添付画像は全てJPG形式になっているか

【事業者登録】

☐商号・所在地・代表者名は、添付する「履歴事項全部証明書」または「建設業許可証」と一字一句同じか

☐資本金の額は正しいか

【技能者登録】

☐顔写真は無背景・無帽・鮮明か

☐住所は「丁目番地号」まで本人確認書類通りか

☐氏名の旧字・異体字は正しいか

☐カードリーダー(またはiPad等)は充電されているか

☐「建レコ」アプリは最新版にアップデートされているか

☐現場IDの設定・現場情報の登録は完了しているか

☐入場する技能者のカードは有効期限内か

☐オフライン時の記録送信担当者は決まっているか

Q. ログインパスワードを忘れました。
A. ログイン画面の「パスワードをお忘れの方」から再設定が可能です。登録メールアドレスが必要です。

Q. 申請から1ヶ月経っても審査が終わりません。
A. 申請が集中している時期は時間を要します。また、不備メールを見逃している可能性もありますので、迷惑メールフォルダを含め確認し、ログインしてステータスを確認してください。

建設キャリアアップシステムお問い合わせセンター
電話番号:03-6386-3725(※最新の番号は公式HPをご確認ください)
Webフォーム:公式HPの「お問い合わせ」より24時間受付
https://www.ccus.jp/contact

自社での対応が困難な場合、認定を受けた「CCUS登録行政書士」に代行を依頼することが可能です。
当事務所でも、2026年11月以降より申請代行から不備対応、現場説明会のサポートまで承っております。お困りの際はお早めにご連絡ください。

【建設業に強い事務所】 イーエイブル法務事務所(2026年11月開業予定)

建設業許可に特化した事務所のFV画像

ご相談内容を問い合わせフォームにてお送りください。
メールにて対応いたします。
平日のお問合せには24時間以内に、休日のお問合せには翌営業日中に返信いたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました